不倫が原因で離婚を決断する夫婦も少なくありません。特に子供がいる場合、離婚後の生活設計や子供の将来に関わる問題として「養育費」が重要なテーマとなります。ここでは、不倫離婚時に子供がいる場合の養育費について、基本的なポイントをわかりやすく解説します。
1. 養育費とは？
養育費とは、離婚後に親が子供の生活費や教育費など、成長に必要な費用を負担するために支払うお金のことです。これは、子供の健やかな成長を保障するための義務であり、離婚する親同士の合意または裁判所の決定に基づいて支払われます。
2. 不倫離婚でも養育費の支払い義務は変わらない
夫が不倫して離婚する場合でも、親としての養育費の支払い義務は変わりません。不倫の有無に関わらず、子供の利益を第一に考え、適切な養育費を受け取ることが重要です。不倫が原因だからといって養育費の請求権が減ることはないため、安心してください。
3. 養育費の計算方法
養育費の金額は、親の収入や子供の年齢、生活環境などを考慮して決まります。一般的には「養育費算定表」という基準が使われ、これを参考に両親が話し合いで決めることが多いです。話し合いが難しい場合は、家庭裁判所に調停や審判を申し立てて決定してもらうことも可能です。
4. 養育費の支払い期間
養育費は通常、子供が成人するまで（20歳または経済的自立をするまで）支払われます。大学進学などで教育費がかかる場合は、これが延長されることもあります。親権者である側と非親権者である側の双方が、子供の将来を見据えて適切な期間を話し合うことが大切です。
5. 養育費の未払いと対処法
残念ながら、養育費の未払いは少なくありません。支払義務があっても、経済的理由や意図的に支払わないケースもあります。未払いが続く場合は、現段階でどこにいるか分からなかったとしても諦めることなく動くことで、給料差し押さえや勤務先の特定なども可能です。
まとめ
不倫離婚は感情的に複雑ですが、子供のための養育費は冷静に考えるべき大切な問題です。養育費の取り決めは子供の生活の安定と未来を守るためのものなので、正当な権利としてしっかり請求しましょう。分からないことやトラブルがあれば、弁護士など専門家への相談をおすすめします。